観劇三昧で「時をかける206号室」を見た

82月 - による しお - 0 - 舞台

ちょっと前にいただいた観劇三昧の1ヶ月パスポートをようやく使い始め、今日は 企画演劇集団ボクラ団義 の「時をかける206号室」を見てみました。2015年の作品だそうです。

そもそも、観劇三昧で作品を見るのは初めて。
厳密に言うと、Amazon Primeに演劇三昧チャンネルがあったころは、そちらで 企画演劇集団ボクラ団義 の「飛ばぬ鳥なら落ちもせぬ」を見たことあるのですが、あちらはFireTVだからTV画面で見られるのですよ。ノートPCで見るのとはちと環境が違うかな、と。

実は私PCで動画見るの嫌いなんですよ。
単純に画面小さい。そして、あの角度だから見る時首が疲れる。あとスピーカー悪いから音も悪い。
案の定、開始直後は見づらいだの音が聞こえづらいだの文句たらたらだったんですがね…。

気付けばいつの間に夢中になって、がぶり寄りでイッキ見してしまいましたー! あ、幕間と思われるタイミングでコーヒーは煎れに立ったけど。
いやぁ、おもしろかった!
これぞ舞台演劇という作品。照明とか舞台装置とか上手いことやってましたねー。

お話は、マンション?アパートでのお話で、それぞれの部屋ごとに生活がありストーリーがある。マンションは小説で言うならオムニバスみたいなもの。といった感じで始まります。
そのオムニバスを見させられる1人の男と案内人の少女。最初はそれぞれの部屋で展開されるそれぞれの話のひっちゃかめちゃかぶりに男が「何なんだよこれは! 訳わかんねーよ!!」と戸惑いを露わにする男ですが……。

オムニバス構成と銘打つだけあって、あっちの部屋こっちの部屋と話が飛ぶんだけど、ちょいちょい出てくる共通するキーワードに、もしかしてこれ全部繋がったりするんじゃ…?とぐいぐい話に引き込まれます。
若干複雑な進行ですが、その戸惑う男と案内人の少女の会話もちょいちょい挟まり、観客に解説や整理をしている親切設計。好ましくもあり、自分で謎解いてきたい人にはTooMuchかと思いもするけど、まぁそこは好みでしょうか。

舞台装置は、上下センターと3分割されていて、それぞれに三方(厳密に言うとと一方と左右半方ずつ)に壁が付いてる部屋がぐるぐると回転する仕組み。各部屋の回転度合いで壁の立ち位置が変わるから、隣の家の部屋になったり、同じ家の続きの間になったりとおもしろい。センターの部屋にだけ玄関ドアが付いていて、ドアがどこに来るかに依って、芝居してるのが玄関の中なのか外なのかが変わってくる。まぁ、とにかくおもしろい。

照明もおもしろかったです。
壁紙が、紙で言うとレザックみたいな感じで、あのデコボコしたところに、光が当たると、アンバー系の時は昔風の土壁みたいに見えるし、赤が当たると「え? 血しぶき??」みたいな感じだし。その辺り色々狙ってたんじゃないかな。

役者さんの力量も申し分無く、ストーリーに集中する妨げにもならず(何様ww)、むしろグイグイ引っ張られました。ありがとうございました。
ただひとつ気になった所を上げるとしたら、あの刑事さん? ずっとジャケットを左腕に掛けてたじゃないですか。それが不自然だった。ずっとですよ、ずっと。自分が危ないって時になっても、ずっとそこにジャケットが掛かってるんです、不自然じゃないですか…? あんまりにも不自然にずっとそこに留まってるから、そのうち「ジャジャーン!!」てジャケット投げ捨てたらロケットボンバーでも出てくるじゃないかと、逆に期待しちゃいましたよねww。
気になったのはそれくらい。

とにかく、おもしろかったので、興味のある方は、ぜひぜひ見てみてください。
演劇三昧の 企画演劇集団ボクラ団義時をかける206号室」です!!

ボクラ団義 との出逢いは、沖野さん。
沖野さんは、ご存知の方はご存知でしょうが、斬劇戦国BASARAの石田三成役の俳優さんです。私、三成は誠治郎さんが大好きでしてね? 誠治郎さん卒業した後、誠治郎さん殺陣もすンごいから、で? 次の人はどうなのよ?? などとうがった目でみていたのですが、見終わってみたら「誠治郎さんとは違うけど、これはこれでこの三成はアリじゃないだろうか?」「ていうか、この人もしかして巧くない?(だから何様ww)」と思い、気になって劇団の方を時々見るようになった次第です。

次のぶたばさは三成主役ですよ! 楽しみですヽ(^o^)ノ